映画【マリアンヌ】視聴レビュー ※ネタバレ有り

映画基本情報

【監督】ロバート・ゼメキス
【脚本】スティーヴン・ナイト
【配給】東和ピクチャーズ
【時間】124分

1940年代の戦時下の環境を表現するため、ゼメキス監督が得意とする数々の視覚効果もふんだんに織り込まれ、世界的な俳優二人を主演に据えたオリジナル大作作品に仕上がりました。
なお、第89回アカデミー賞では、衣装デザイン賞にノミネートされています。

登場人物

マックス・ヴァタン – ブラッド・ピット(堀内賢雄)

イギリスの特殊作戦執行部(SOE)付きのカナダ人パイロットにして、秘密諜報員。

マリアンヌ・ボーセジュール – マリオン・コティヤール(魏涼子)

フランスの諜報員でマックスとともにナチスの大使暗殺の任務に就く。

#####フランク・ヘスロップ – ジャレッド・ハリス(辻親八)
諜報機関におけるマックスの上司役。良き理解者として、マックスに様々な局面で有益なアドバイスを送る。

前半

第二次世界大戦中の1942年、
フランスがドイツに占領されていた時代。

イギリス諜報員のマックスは極秘任務のためフランス領モロッコの砂漠にパラシュートで投下されます。

彼はイギリスの諜報機関「Vセクション」のエージェントで「ある任務」を果たすためにモロッコへやってきました。

すぐに地元のエージェントが迎えに来ますが、運転手はマックスに高貴な洋服と結婚指輪、そして銃を渡し「紫のドレスを着た女性に会え」と言いいます。

その女性とは、今回のミッションを遂行するためにマックスの「妻役」を演じる女性とのこと。

彼女と一緒におこなうミッションとはモロッコに駐留するナチス外交官を暗殺するというものでした。

マックスは用意された高級ブランドスーツに身を包み、彼女と合流するため、カサブランカのパーティー会場へいきます。

カサブランカはモロッコ最大の都市で、ドイツ軍による占領が進んでいて街の至る所にハーケンクロイツの垂れ幕が掲げられている状態でした。

パーティー会場に到着したマックスはそこで紫のドレスを着たマリアンヌ・ボーゼイジュアと見つけます。

マリアンヌはとても美しい女性で、パーティー会場の男性たちは彼女の美しさに目を奪われていました。

マリアンヌはすでにマックスがくるのを承知だったようで、キスをして「寂しかった妻」を演じます。

彼女はマックスのことを「パリからきた夫」としてドイツ将校の妻たちに紹介しました。

パーティー会場から出た2人は、互いに夫婦役を完璧に演じていたことを
褒め合いますが、ひとつだけマックスのフランス語は「パリなまり」でないことを注意します。
(一応パリからきた夫という設定だったので…)

マリアンヌは今回の任務でターゲットのナチス外交官にあうにはまずナチス将校の婦人たちに信用されなければならないといいます。

怪しまれないよう「本物の夫婦」を演じるためカサブランカ流の夫婦のしきたりをマックスに教えていきます。

しばらく夫婦として過ごした2人は、作戦の準備にとりかかるため、まずはホバーというナチス将校のもとにいきます。

外交官が出席するパーティーへの「参加許可」をもらうためでした。

ホバーは頭脳明晰で抜け目のない男ですが彼から信用を得る必要があります。そうすればナチスたちに怪しまれずにすみます。

マリアンヌはホバーにマックスのことを「リン鉱石の採掘」をしている夫だと紹介します。

マックスは良い印象をあたえようと、ホバーの大好きなトランプのカードトリックを披露します。

すっかり気を良くしたホバーは、マックスのパーティーへの出席を許可しますが

最後に思いついたかのように「リン鉱石の仕事をしているなら、リンの化学式を描いてみろ」と試します。
(おそらくはすでに信用はしているものの、用心深い彼なりの予防策なのだろう…)

これをみてマリアンヌは動揺するのですが、マックスは完璧に化学式をかいてホバーから信用を得ることに成功します。

外交官が出席するパーティー開催日まで残された時間はあとわずか。

2人は作戦当日にそなえ、砂漠で射撃の訓練を行いますが、マリアンヌは驚くべき射撃の腕前でした。

ある日、マリアンヌは「戦争がおわったどうするのか?」とマックスに尋ねると、彼は「カナダの牧場で平和に暮らしたい」と答えます。

ですが今回の任務で2人が助かる可能性は40パーセントほど。
また、2人で助かる、というとさらに可能性は低くほぼ助かる可能性はありません。

作戦前のある夜。
マックスとマリアンヌは朝日の見える砂漠に訪れます。
作戦遂行するパートナーと関係を持つと作戦でヘマをする、とマリアンヌはマックスに以前言われていましたが、「ここでは誰も見てないわ」とマリアンヌは最後の望みとして、女として抱いてほしいとマックスに頼みます。

夫婦を演じるうちに2人は本当に愛し合っていたのでした。

こうして砂嵐がふきあれる砂漠のなか、ついに2人は車中で結ばれます。

作戦当日、多くのナチスの将校たちが集まるなか、2人はパーティーに出席して「その時」を待ちます。

合図は外に仕掛けられた爆弾が爆発したタイミングで。

緊張感がみなぎるなかついにターゲットのナチス外交官が姿を表します。

すると外で大爆発が起こり会場はパニック。

マックスとマリアンヌは隠していたライフルを取り出して、外交官を射殺して会場のナチス将校たちを次々と撃ちます。

2人の裏切りにホバーは憎々しげな表情をうかべますが、マックスはそんな彼の額に無情にも銃弾を撃ち込みます。

会場にはマリアンヌが日頃から親しくしていた婦人たちもいて、彼女たちもマリアンヌの裏切りに戸惑いを隠せません。

任務は大成功で、激しい銃撃戦のなか2人は現場から脱出することに成功します。

生還したことを実感したマックスはマリアンヌに「ロンドンに来て僕の妻になってほしい」とプロポーズをする。

後半

-3週間後-

イギリス政府はマリアンヌの亡命を許可し2人は結婚することになり友人などを招待しささやかなパーティーを行いました。

結婚後マックスは「Vセクション」から足を洗い、上官のフランクから通常任務「デスクワーク」を言い渡されます。

また、そのころマリアンヌのおなかにはすでにマックスとの子供を授かっていました。

しかし戦争をさらに激しさを増し、ついにロンドンもドイツから空襲をうけます。

マリアンヌは爆撃をうけた病院で女の子を赤ちゃんを生み、名前はアンと名付けました。

1年後、まだ戦争は続いていますが、マックスとマリアンヌは、娘アンとともに家族としての生活に慣れてきました。

3人はピクニックにいったり、仲睦まじく生活しています。

マリアンヌはパーティーが好きなようで知り合いの活動家たちのパーティーへ頻繁に招かれます。

その間、娘アンは近所のやさしい婦人に預けていました。…

そんな幸せいっぱいの生活をおくるマックスにある日上司のフランクから緊急の呼び出しがかかります。

マックスが向かうとそこには「Vセクション」の幹部がいてマリアンヌにはドイツ軍のスパイ疑惑があることを通告します。

どうやらスパイらしき人間がロンドンからドイツ軍へ暗号化された情報を送っているとのことですが、それがすべてマックスのデスクを通し内容ばかりだったとのことでした。

さらに「Vセクション」の調べによるとマリアンヌ・ボーゼイジュアという女性工作員は1941年に亡くなっている可能性があるとのこと。

すくなくともマリアンヌが他人になりすましていることは間違いないという。

そんなことあるわけ無いとマックスは怒ります。

ではマリアンヌがドイツ軍のスパイならばどうしてナチス外交官を殺害したのか?

ここで衝撃の真実を明かされます。

実はモロッコにいたホバーや外交官たちはナチスのなかでもヒトラーの暗殺を企てる「反体制派」だったのです。

そのため、彼らはヒトラーの命令によって粛清されたのだといいます。

マックスたち「Vセクション」もまんまと騙されたのでした。

これをき聞いてマックスはがっくりと肩を落とします…。

「Vセクション」は”ある実験”をして、マリアンヌがスパイだと判明した場合は夫であるマックスが始末せよと命じます。

その実験とは…

ニセの機密情報をマックスの自宅に残してそれがドイツ軍に送信されるかどうか?というもの。

そのニセ情報がドイツに送信されればマリアンヌはクロ。
送信されなければシロということです。

でも信じられないマックスは独自に調査をはじめることにしました。

ラスト

マックスは自宅でパーティーを開きマリアンヌの友人たちを招待して、怪しい人物を見つけようとしますが、それらしき人物は見当たりません。

1人だけ宝石商の男が、マリアンヌにコソコソと話をしていましたが、なんだかんだと煙に巻かれてしまいます。

そのとき突然、空襲が発生しドイツの飛行機が墜落してパーティー中だったマックスたちの自宅の脇に墜落します。

幸い犠牲者はでませんでしたがマリアンヌはマックスの様子から何かを感じ、次の日に3人でピクニックをします。
(そしてマリアンヌが感じた通り、これが最後のピクニックになります…)

マックスはマリアンヌの古い仲間ガイ・サングスターに会いにゆきますが彼はマックスの命令による作戦で重症を負い車椅子で両目は失明。

マリアンヌの写真をみせても本人だと確認することができません。

ガイはデラマーレという男ならマリアンヌのことをよく知っていると教えてくれました。

マックスはガイに教えてもらったマリアンヌのことを知るデラマーレに会うためドイツ軍が占領するエリアの刑務所までいきます。

ところがデラマーレは酒で酔いつぶれて写真をみせても確認ができないほどの状態。

しかし、彼からマリアンヌは水彩画が得意だったこと、そしてピアノが得意でアメリカの国歌を演奏してドイツ軍に喜ばれたことを話しました。

水彩画ができるのはしっていましたが、ピアノが得意とは知らない。

自宅に戻ったマックスはマリアンヌを近くのバーへ強引に連れて自分のためにピアノを演奏するように頼みます。

すると…
これがどんな意味を持つのかを理解していたマリアンヌはピアノの蓋をそっと閉じます。

マリアンヌは自分が、ドイツ軍のスパイであることを涙を流しながら告白します。

でも彼女は好きでドイツ軍に協力していたのではなく仕方なくやっていたのでした。

実はアンの命がエージェントに狙われていたのでした。

宝石商の男も、娘のアンを預かっていた婦人もすべてドイツ軍のエージェントだったのです。

彼らは巧妙にマックスたちの家族に近づき、マックスとアンの命を狙うといいながら、卑怯にもマリアンヌの弱みを握り、スパイとして利用していたのでした。

マックスはマリアンヌに自宅にあったニセ情報は送ったのか聞きますが、彼女は「送った」と言います…。

もう「Vセクション」がマリアンヌのもとへ来るのは時間の問題。

自分の妻がスパイだったことの絶望と怒りをマックスはあらわにしかけますが、マリアンヌに「本当に僕のことを愛していたか?」と問い詰め、マリアンヌは涙ながら「愛していた」と答える。

マックスは娘のためにスパイにならざるをおえなかったマリアンヌを許して、彼女を助けるため国外逃亡することを決意します。

急いで荷物をまとめて、預けていた女を殺しアンを抱えて3人で車に乗りこみ、さらに宝石商の男をも殺害、空軍の飛行場まで車を走らせます。

マックスは戦闘機の盗んで脱出を図ろうとしますが土砂降りのためエンジンがかかりません。

やっとエンジンがかかったとき上司のフランクが兵士を引き連れてやってきました。

ドイツ軍のスパイを助け、国外逃亡をはかればオマエも死刑だといいますが…

マックスは家族を助けるためマリアンヌは仕方なくやっていたのだと弁明します。

フランクはどんな理由があったとしてもスパイはスパイ、彼女は死刑だといいます。

彼女を始末しなければマックスが処刑されることを宣告します。

2人のやり取りを聞いていたマリアンヌは車からでてきて…

「マックス、愛してる。アンのことを頼みます。」といい、ピストルで自分の頭を撃ち抜きます。

悲痛な叫びのなか、マックスのマリアンヌの亡骸の横にいつまでも寄り添います…。

フランクは部下たちに「マックスが自分の手でスパイを処刑した。よって彼は無実だ」といいます。

数年後戦争は終結し、マックスはマリアンヌに語ったおり、カナダで牧場を経営して大きくなったアンと平和に暮らしていました。

マリアンヌは亡くなる前日にアンあてに手紙を残していました。

その手紙には、アンとマックスを心から愛していたこと自分にとって2人はすべてだったことが綴られていました。

マリアンヌの手紙の朗読が終えるころ、映画はエンドロールを迎えます。

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